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タイヤのことはこれっぽっちも信用していません
2023-05-06
「タイヤの間に輪止めが挟まったから取り除いてほしい」
時々このような依頼を受け付けます。
大型車のリアタイヤはダブルタイヤ・複輪となっており、そのタイヤとタイヤの間に画像のような「輪止め」や「大きな石」が見事に挟まるのです。
実はこれは大変危険な状態です。
挟まった異物によりタイヤのサイドウオールがえぐれたり損傷しているケースがあるためです。
ナットを緩めて外側のタイヤを外した瞬間バースト(爆発)する可能性があります。
このような場合は、まず落ち着いて、ジャッキアップしたあと内側と外側のタイヤのエアーを完全に抜いてしまいます。
タイヤ内の圧縮空気さえ抜けてしまえば、バーストのリスクを回避できます。
異物を除去したあとサイドウオールの損傷状況を確認しますが、見た目が問題なさそうでも基本的に別のタイヤに交換することをお勧めしています。
以前「大きな石が挟まって取れなかったからハンマーで砕いてやった」という運転手さんがいましたが、「絶っっっっっっっ対にやめてください!!!」ということで、その行為のリスクを滔々とご説明させていただきました。
安全第一!!!
タイヤや圧縮空気は、ひとつ手順を間違えると途端に凶器に変わります。
タイトルにもございますが、ある意味タイヤのことはこれっぽっちも信用しておりません。
常に「大丈夫か?」「本当に大丈夫か!?」と疑ってかかります。
そうしてどんなタイヤでも一本一本細心の注意を払いながら、ぬかりなく完璧に取り扱います。
「絶対に過信しない」というのが鉄の掟です。