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ビードの吹き抜け
2022-08-31
タイヤのサイドウォールにおいて、ビード吹き抜け部のプライコードが約15㎝の長さで破断しています。
これは突然こうなったわけではなく、いくつかのプロセスを通過しています。

ビード部を見るとフランジの食い込みが大きいのがわかります。
おそらく過荷重もしくは低空気圧で使用されていたものと思われます。
そうすると懸念されるのは「プライコードの強力低下」です。

そして画像ではわかりづらいですが、吹き抜け部のサイドからビード部にかけて不明確な外傷痕を確認できます。

① タイヤが過荷重または低空気圧状態で使用され
② プライコードの強力が低下しているところに
③ 外傷を受けた
④ その衝撃でビード部のプライコードが破断 →「ビードの吹き抜け」に至った、ということでございます。
タイヤは、11R22.5 14PR SP062R。
台は2012年の24週に製造され、2015年の1月に更生タイヤとなった"古い"タイヤです。
タイヤから「コンニチワ」しているコードが発錆でオレンジに変色しています。
基本的にタイヤは頑丈にできていますが、使用年数・使用状況によって確実にストレスを蓄積しているものです。
また、こういった古いタイヤに圧縮空気を充填する行為は本当に危険であると、あらためて恐ろしく思います。