どんなときにタイヤ交換が必要?
タイヤの交換が必要なとき。。。
当然ですが、お客様のタイヤに
「不良が見受けられ、安全に使用できないと判断したとき」に、交換をおすすめします。
安全走行という重要な役割を担うタイヤにおいて、実は10台に1台のお客様が、不良タイヤのまま、気づかずに走行していると言われています。
なかには、即交換が必要なタイヤを装着している場合も。。。
良いタイヤか不良タイヤかをどう見分けるか、ポイントがいくつかあります。
①タイヤの溝がすり減っていないか
②タイヤにキズがないか
③製造年はいつか
④著しい偏摩耗をしていないか
①タイヤの溝がすり減っていないか
まず、タイヤの溝がすり減ると、
・濡れた路面でスリップしやすくなります。
・ハイドロプレーニング現象が起きやすくなります。
※ハイドロプレーニング現象とは雨の日などの高速走行中にタイヤが水の上に乗り上げてハンドルやブレーキが効かなくなる現象です。
●スリップサイン
タイヤの溝はどれくらいになると使用できなくなるのか。
道路交通法では1.6㎜まで達すると不良タイヤとなり使用できなくなります(1か所でも)。
そこで、タイヤには溝の深さが1.6㎜を示す「スリップサイン」というわかりやすい目印がございます。
「スリップサインが露出していないか、あと何㎜あるか」は、タイヤの交換が必要かどうかを判断するひとつの基準です。
●走行距離と摩耗の目安
タイヤを交換するひとつの目安として走行距離があります。
新品の夏タイヤの溝は8㎜程度です。
残溝1.6㎜で不良ということは、使用可能な部分は6.4㎜しかありません。
5,000㎞走行すると約1㎜減ると言われているため平均で32,000㎞(6.4㎜×5,000㎞)で使用できなくなる計算です。
車種や走る道の状況によっても変動するので、あくまで目安です。ご参考までに。。。
●タイヤの溝深さと制動距離の関係
メーカーが公表している「タイヤの溝深さ」と「制動距離」の検証結果を見ると、タイヤの溝が4㎜以下になるとタイヤのグリップ性能が落ちるようです。
スリップサインが出てからタイヤを交換するのではなく、例えば雨の日の運転で、少し滑りやすくなった、少し制動距離が伸びた気がする。。。などと感じたら、それはタイヤ交換を検討するタイミングです。
②タイヤにキズがないか
タイヤの表面や側面にキズが発生していないか、定期的な確認が必要です。
気付かずにそのまま放置すると、パンクなどの原因になります。
特にタイヤの側面(サイドウォール)は、タイヤの中で最も弱い部分であり、残念ながら修理のできない箇所です。
強い衝撃を受けた場合、サイドカット、ピンチカットなどの症状が出ます。
③製造年はいつか
タイヤの溝も十分あり、キズも見受けられない。
一見すると問題なさそうなタイヤですが、製造年を確認すると実は「10年前のタイヤ」だった、ということが度々あります。
製造年の確認方法は、とても簡単です。
タイヤにも消費期限があり、メーカーで推奨している消費期限は4~5年といわれています。
目には見えないゴムの特性の変化や、劣化の進行があると予想されます。
④著しい偏摩耗をしていないか
タイヤが偏って摩耗している状態を「偏摩耗」といいます。
偏摩耗が発生すると、
・走行性能が低下します。
・ブレーキ性能が低下します。
・他の溝が十分に残っていても使用できなくなることがあります。
■スタッドレスタイヤの交換時期
スタッドレスタイヤにももちろん寿命があります。
寿命を迎えたスタッドレスタイヤは、氷上・雪上での機能が失われるだけでなく、乾いた路面でも安全に走行することができなくなるので交換が必要です。
では、スタッドレスタイヤの寿命を判断するポイントはどこでしょうか?
●プラットフォーム
スタッドレスタイヤは、溝の深さが新品時から50%摩耗したら、氷上や雪上での機能が失われ、スタッドレスタイヤとして使うことができません。
この50%摩耗の目安となるのがブロックとブロックの間の溝にあるプラットフォームと呼ばれる突起。
「スダッドレスタイヤとしての使用限界を表す目安」です。
プラットフォームは、タイヤの側面に表示された「⇧」マークの延長線上にあるギザギザの突起物です。
この突起の高さがブロックと近くなってきたら、新しいスタッドレスタイヤへの交換を検討するようにしましょう。
●スリップサインとプラットフォーム
「スリップサイン」…
タイヤの使用限界(溝の深さが1.6㎜)を示す基準です。
タイヤ側面の「△」マークの延長線上にあります。
夏タイヤ・スタッドレスタイヤの両方に表示があります。
「プラットフォーム」・・・
スタッドレスタイヤの使用限界(溝の深さが新品時の50%)を示す基準です。
タイヤ側面の「⇧」マークの延長線上にあります。
スタッドレスタイヤのみに表示があります。
■まとめ
タイヤは走る、止まる、曲がるといった車の基本性能を支える重要なパーツです。
上記のようなチェックポイントをご参考に、定期的なタイヤの健康診断を心掛けることで、無駄なく最適なタイヤの交換時期を見極めることができます。
タイヤに不安や疑問を感じたら、いつでもお気軽に当店へお立ち寄りください☆