タイヤを「見る」のではなく「診る」
たった4本のタイヤ交換作業とはいえ、ご自宅で1本1本交換していくのはなかなかの手間と重労働。
作業に一生懸命になってしまい、案外取付けているタイヤの不具合や落とし穴に気付けないケースもございます。
事前にタイヤの不具合をチェックしようにも、どこをどう見ればよいのでしょうか?
タイヤの摩耗
溝が浅くなってくるとスリップしやすくなるのはもちろんですが、溝深さが1.6㎜以下のタイヤを使用していると、法令違反になります。
摩耗の進行状況を確認しましょう!
タイヤの偏摩耗
タイヤの中央は溝があってもショルダー部分が摩耗しているケース(その逆のセンター摩耗もあります)をタイヤの偏摩耗といいます。
アライメントや空気圧、コーナリングフォースの影響など要因は様々です。
画像のように内部のスチールコードが露出し出すといよいよ危険です!
キズ・クラック
路上を走行する上で気付かぬうちにいろいろなストレスを受けているタイヤ。
カスリ傷から致命傷まで様々なキズを受けているはずです。
また、経年劣化や紫外線などの影響でクラックが発生している場合もあります。
クラックは成長しますので、早めに気付いて対応を検討する必要があります。
タイヤの変形
画像のようにわかりやすく膨らんでいても、見落とすときは見落とします。
バーストするとケガではすまない場合もございます。
製造年週
タイヤには必ずサイドウオールに製造年週が刻印されています。
上の2ケタが週数、下2ケタが製造年を表します。
画像でいうと、2021年の第13週に製造されたことがわかります。
溝の深さもある、キズもない、状態の良さげなタイヤでも製造年週を確認すると10年以上前のタイヤだったりします。
タイヤにも消費期限があり、メーカーで推奨している消費期限は4~5年といわれています。
目には見えないゴムの特性の変化や、劣化の進行があると予想されます。